実りの人生

地に恵みを、天に希望を、全ての恵みを慈しみ・・・

仕事ができる人ほど、手の抜き方がうまい

大変な思いをして取り組んでいた仕事が「なし」になったとき。重要だと思って力を注いだ仕事が、本当はたいして重要でもなかったとき。このとき、大きな苦労感や徒労感を感じるものです。

その原因は、手間のムダや、時間のムダといったものがストレスの元凶になっているためです。

そこで今回は、ムダを省くための実践的な7つの手抜き方法について何回かに分けてご紹介します。

 

1.手抜きとは、いらない手間や抜けるムダを省くこと

手抜きとは、不必要な手間や時間を省くことで、作業効率をアップさせる方法です。「ムダをそぎ落とす力」、「省エネマインド」と言ってもいいでしょう。

仕事ができる人とは、要領よく仕事をこなしていける人のことです。

最小限の労力で結果を出すためには、不要な手間やムダを省けるかが肝心です。

手抜きをしてはいけない仕事と、手抜きをしてもいい仕事。

抜いていい手間と、抜いてはいけない手間。これをしっかり見極め、手抜きを有効なスキルとして活用できることが「手抜き上手」です。


2.手抜き上手とは何か

2-1.手抜き上手は、本質をとらえる

手抜き上手な人は要領がいい人でムダなことをせず、必要なことだけをテキパキとこなす人です。

同じ結果が得られるのなら、労力の少ない方法を選ぶ。重要なのは、目的の達成であることをわかっています。

さらに、要領のいい人は仕事の「目端」が利きます。「この目的の達成にはこれをやればいい、ここまでやる必要はない」という本質をとらえるのが早いのです。

本質とは無関係な手間を省くことで、仕事のスピードもアップし、並行して別の仕事ができるようになります。その結果、仕事のキャパシティも広くなるのです。

 

2-2.手抜き上手は、目利き上手

仕事における「ちょうどいい」とは、「今やるべきこと」に置き換えられます。

今後の展開が楽になる。今しておかないと、後で面倒なことが起きる。大詰めで時間が足りなくなる。それが「今やるべきこと」。

逆に、的外れなことに手をつけて、全部の段取りが狂ってしまう。かえって2度手間になってしまう。それが「やらなくていいこと」。

「今やるべきこと」が、今の仕事における「本質」になります。これを瞬間に見極める能力が「仕事の目利きが利く人」ということです。

2-3.手抜き上手は、融通がきく

仕事には、自分でコントロールできるものとコントロールできないものが存在します。事前の段取りなどは、自分でコントロールできる仕事になります。

問題は、自分でコントロールできない場合です。

相手がいて、いろいろ調整したり検討したりして進める仕事は、最初からあまり細かく決めておいても仕方がありません。

現場に行って相手のリクエストを聞いてみたら「全然違っていた」といったことが十分あり得ます。あれこれ考えて準備をしたことがムダになってしまうのです。

それなら、「最低限、これだけ!」という大枠を決めておいて、後は当日の流れやその場の状況で判断していこうという発想も必要です。

先が読めない場合は、出たとこ勝負で、「相手に会わなければわからないのだから、6割のたたき台でいい」と、力を抜いたほうが仕事も効率的になります。

ポジティブな手抜きで準備して、後は現場で臨機応変に対応する。それが、融通をきかせるということです。

2-4.できる経営者ほど、上手に手を抜いている

「メリハリ」とは、抜くところは抜き、力を入れるところは力を入れるということです。

とくに一代で会社を立ち上げて大きくした経営者は、仕事に「メリハリ」をつけています。

時間に追われているように見えても、一日の中でも力を抜くところをちゃんとつくっています。ですから、実際には時間的にも余裕があったりするのです。

エネルギーは無限にあるわけではありません。上手に手を抜くことで、集中しなくてはいけないところに集中できるのです。

ですから、自分なりのメリハリやエネルギー配分を考えて仕事に臨みましょう。